高知県宿毛市にある海運を通じて人・企業・地域の発展を影で支える公益社団法人 宿毛青年会議所

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理事長紹介

結心
公益社団法人 宿毛青年会議所 2022年度 第58代理事長 久 保  康 次

公益社団法人 宿毛青年会議所

2022年度 第58代理事長

久 保 康 次

  • 基本方針
  • 1.青少年の健やかなる成長のために
  • 2.青少年の健やかなる成長のために
  • 3.組織力の最大化
  • 4.幡多JCメンバーの交流
  • 5.市民祭宿毛まつりへの出向・支援
  • 6.高知ブロック協議会への出向・支援

はじめに

 現在、世界中で猛威を振るう新型コロナウィルスは社会経済に深刻な影響を及ぼし、生活の常識が覆る程の事態となりました。私たち宿毛青年会議所が発信する事業においては感染の防止が最重要課題となり、縮小や延期、さらには中止の判断を余儀なくされています。しかし、1964年の設立以来、先輩方が現在の私たちにまで紡いできた想いは、決して消えることなく息づいており、何時如何なる時でも地域の発展と成長のために、その歩みを止めることはありません。そして、こんな時代だからこそ、明るく豊かな社会を取り戻すために私たちは心を一つにし、行動を起こさなければなりません。

 私が2016年度、四国地区協議会の大会委員長を拝命し、その大会スローガンとして掲げた言葉「結心」。この造語は他者との強いつながりを意味します。本年度、私の原動力とも言えるこの言葉を再度掲げ今の時代、今の地域に合った方法で一年間活動してまいります。

青少年の健やかなる成長のために

 ICTの目覚ましい発達により、世界中の情報や価値観を共有、発信できる今の社会は、私が幼い時に想い描いた未来に限りなく近づいています。年齢や国籍に縛られないインターネットの普及は、現代の教育や子供たち自身にも多くの影響を与えています。自身の行動、言動が簡単に世界中に広がる現状は便利な反面、子供たちの行動や言動にさえ、責任を求めてしまうのです。

私が子供の時と比べ様々な情報や価値観が交錯する現代の社会において、自分の気持ちを的確に伝えるためのコミュニケーション能力や、相手の意見を正しく読み解く力の向上は、子供たちが互いの個性、価値観を認め合い、心を結ぶために必要不可欠であると考えます。

本年度、それらを楽しみながら学べる機会を作り、次世代を担っていく子供たちの健やかなる成長のためにメンバー一丸となって尽力してまいります。

持続的な社会発展のために

 大きな影響力を持つ組織には総じて多くの人が集っております。故に組織の影響力を強化していくうえで会員数の拡大も重要ですが、私は「人数」=「組織力」ではないと考えます。より良い運動をより多くの人に発信するために、私が目指す組織力の最大化とは「同じ志で結ばれた多くのメンバー」で構成された組織となることです。しかし、近年において全国の会員会議所メンバー減少の要因は退会者の増加であることが明らかになっており、メンバー各々で活動内容に対する温度差があると思われます。それは役職の属人化や出席率の低下を招き、メンバー自身が成長する機会は失われ、結果、組織力は低下してしまします。

組織力の強化には、まずメンバー自身が青年会議所の活動が好きになることが必須です。そして、私たち全員が本気になれる組織から生み出される運動の魅力を地域に発信することによって、賛同してくれる人との縁を結び、新たな同志を迎え、組織力の最大化に努めてまいります。

幡多JCメンバーの交流

 宿毛青年会議所と中村青年会議所は、発足から現在に至るまで互いに協力し、時には競い合うことで友好を深めてきました。そして2021年度、幡多JCとして締結式を執り行ったことで、その信頼関係をより一層強化しました。

 新型コロナウィルス感染拡大の影響は、隣接する2つの会議所の交流さえも困難にしてしまいましたが、これまで培ってきた私たちの強固な結びつきは決して消えることはありません。

 私は本年度、青年会議所同士の交流を活性化させ、互いに切磋琢磨することで、運動の資質をさらに向上させていきます。また、メンバーとしてのつながりだけではなく、幡多地域の未来を想い続ける者として、消えることのない個々の強いつながりの構築を目指してまいります。

市民祭宿毛まつりへの出向・支援

 私たち宿毛青年会議所と地域の諸団体が一丸となって運営する「市民祭宿毛まつり」は宿毛市の秋の一大イベントとなっています。本行事は花火のみならず、スポーツ、伝統、食等の文化を通し、単なる祭典には留まらない文字通りの市民が一体となれる場です。

自粛傾向が強い今、実行委員会の発足から半年以上の準備期間を経て実行に至る本イベント開催への道は決して容易ではないでしょう。しかし、花火の打ち上げのみとはなりましたが、2年ぶりに開催へと至った市民祭宿毛まつり2021では、多くの人々から喜びの声を頂きました。宿毛市での思い出を作り、愛着を持ってもらう機会を守るためにも、私たちは行政や諸団体の皆様とともに、開催へ至るあらゆる可能性を模索し続けていかなければなりません。

2022年度も私たち宿毛青年会議所は、市民祭宿毛まつり実行委員会に人財を輩出し、宿毛市と住民を結び素敵な思い出を残す場を構築するために、メンバー全員で支援して参ります。

高知ブロック協議会への出向・支援

 高知ブロック協議会は日本青年会議所が推進する運動を各地会員会議所に浸透させるとともに、その地域の現状を本会が把握するためのパイプ役を担っております。また、高知県内にある6つの会員会議所の情報交換や交流の場を創出し、パートナーシップの発展に寄与してくれる組織です。

 本年度、宿毛青年会議所は高知ブロック協議会会長及び役員を輩出いたします。現在では、最も会員数の少ない高知県ですが、これまで培ってきた強固な結束力は決して他県に引けを取りません。本年度、その立場と結束力を最大限に活かし、高知県のさらなる発展に寄与するため、出向メンバーのみならず、メンバー一丸となり、活動してまいります。

結びに

 時代の経過によって物事の価値は大きく変化し多様化しています。そのような中、地域を発展させ、人づくりやまちづくりを行っていくためには、私たち自身が切磋琢磨し、互いに刺激し合いながら、魅力的な人間へ成長していくことが不可欠です。

入会以来、私は青年会議所活動を通し様々な人と関わり役職を経て、生業だけではできない多くの体験をさせて頂きました。活動の中で、今まで自身を育ててくれた地域への感謝と奉仕の気持ちが芽生え、困難を乗り越えるために修練し、挫けそうな時に手を差し述べてくれる仲間と友情を育むことで、他では得られない自分自身の発展と成長を得られたのです。これまで述べてきた基本方針の対象である個人も組織も地域も同じです。それぞれが強く結びつくことで発展し成長できると確信しています。

 最後に、第58代(公社)宿毛青年会議所の理事長を拝命するにあたり、他者との強いつながりを作る結心と、その職務を全うする決心をここに表明し、私の所信と致します。