中 平 祐 輔
私たちを取り巻く環境において、これ程情勢が目まぐるしく変わり、正しいことがわからない日々が続いたことはありませんでした。テレビが伝える情報や大人たちが話す内容が噛み合わないことを子どもたちは何度も見聞きしていることでしょう。このような状況下でどのように正しい情報を伝え、情報を読み解く力を培うことが出来るでしょうか。さまざまな思想信条を持つ人々がスマートフォン等を使い、主張を簡単に表現出来る社会となった今だからこそ、我々が子どもたちを真摯に考え見守り育てていく必要があります。
まずは、子どもたちが情報を読み解く力を培うためにJC文庫を実施します。近年コロナウィルスが社会に蔓延したことで、人々は恐怖を感じ、いろいろな憶測を元にフェイクニュースが社会に広がりました。正しい知識や情報を持てばそれは間違いだとわかることが、情報の錯綜により判断できない状況だったのです。このような状況から子どもたちには読書を通じて理解力や未知を考える楽しさを学ぶ機会をJC文庫で育んでもらいます。さらに、コミュニケーション能力を鍛え、他者を思いやる力を育てるために青少年育成事業を行います。体験学習を通じて失敗や成功を学び、子どもたち同士で協力することは、経験がなければ難しいでしょう。子どもの成長には大人たちが手本を見せ、見守ることが不可欠です。幸いにも、私たちの身の回りには自然が多く、学習機会には恵まれております。こういった地元の特長を生かした事業は、子どもたちのより良い心を育てる成長の助けとなります。
結びに、本年度、理事長が掲げられた「結心」という基本理念のもと、“愛と勇気を兼ね備え能動的に行動する”ことで人と人との心を結び、事業計画が未来を担う青少年の「考え、人を見守り育む人物」の育成の実現に寄与するものと信じます。初めての委員長で拙い部分もあると思いますが、ご指導・ご鞭撻の程、何卒よろしくお願いいたします。
浦 尻 学 典
私たちの住み暮らす幡多地域は高知県の西南部に位置し、漁業では黒潮が流れ込むことから豊かな漁場を形成し、様々な養殖漁業が営まれ、農林業では約84%の森林率を誇る豊かな森林があり、オクラやイチゴ、文旦、小夏などが栽培されております。しかしながら、幡多地域の人口は年々減少し、高齢化やコロナウィルスの感染拡大により、地域内での消費は低迷しております。この現状の打開策として、今後は人と人との心の結びつきを強め、持続的な活気ある地域づくりを構築していかなければなりません。
まずは、低迷している地域経済を回復するために、地域事業者とパートナーシップを結び、幡多地域を活性化する事業を実施し、地域連携により知識・知恵、情報を共有し長期的な関係を築き合うことで、活気ある地域を創造します。そして、下地として活気ある地域が完成することで、今後各地域に根付く歴史・文化、産業やそこにある日常を、新しいコンテンツとして提供することが期待でき、新たな仕事の創生・拡大が見込まれます。 さらに、持続的な活気ある地域を保つには、防災、減災の取り組みも重要となってきます。そのため上記の地域活性化のパートナーシップを活用し、行政、地域住民一人ひとりが災害情報を共有し、地域が持つ力を活かして防災、減災を実施できる仕組み作りを目指します。また、今後起こるとされる南海トラフ地震や未曾有の豪雨災害などに対して、地域に生きる人だけでなく地域を訪れる人の生命を守り、被害を軽減し、災害から早期回復を行える幡多地域の創造を目指します。
結びに、私は委員長として活動するこの一年間、人と人との心の結びつきを強め全力で取り組み、自分自身が掲げた目標に恥じることがないように、努めてまいります。まだ知見が少ないため、至らぬ点が多々あると思いますが、皆様のご指導・ご鞭撻の程、宜しくお願い致します。
切 詰 隆 人
私たちが活動している幡多地域は、豊かな自然や独自の文化があり、高知県内でも魅力溢れる地域です。その一方で大規模自然災害や人口減少、少子高齢化、それと同時に産業においても少しずつ衰退している現状があり、近年の新型コロナウイルスによる活動の自粛や縮小など様々な課題とも向き合わなければいけません。
まずは、一般社団法人中村青年会議所、公益社団法人宿毛青年会議所両メンバーの交流の機会を増やし、合同例会を開催することで、今まで以上に心を繋げ、互いの青年会議所メンバーがより関係を深めるように努めます。そして、幡多地域の青年会議所会員数も減少している中、それぞれの青年会議所の運動や連携をより一層強化し、予測不能なこの時代にあった事業展開の方法を模索していきます。さらに、今の時代にあった発信の仕方など、互いの持っている知識や経験を共有し、新しい価値観や各地域の抱える共通課題の解決策を議論し、より強固な関係を築くことで、幡多JC合同事業以外でも、青年会議所としての垣根を越え、各人が同じ地域を担う仲間として協力できるような関係を作り上げていきます。また、40歳までという限られた青年会議所の活動期間を最大限活用し、今まで以上に地域を愛し活気ある組織を目指すために、メンバー同士の連携を持続的なものとして後輩に繋いでいきます。そして、先輩方が築いた伝統を受け継ぎつつも、同じ志を持った仲間と新しい伝統を創りながら、さまざまな人と心を結び、先駆者として活動してまいります。
結びに、幡多地域の課題や変わりゆく時代への不安の声があるからこそ、本年度、理事長が掲げられた『結心』という基本理念のもと、一般社団法人中村青年会議所のメンバー と心を結び、協力し合い、さらに幡多JCとしても地域のみなさまと心を結べるよう取り組んでまいります。至らぬ点はあると思いますが、ご指導・ご鞭撻の程、宜しくお願い致します。